今回は体調について。めまいです。
五十年生きてきて最悪のめまいです。観測史上もっとも暖かかった三月が災いしたのか。そのあとの真冬並みの寒さがいけないのか、次々やってくる低気圧が原因なのか。
年齢的に考えれば、ぼくの場合、肝経や心経に比して腎陰が弱まってくる「腎陰虚」が原因かも。肝熱が強すぎるので、それを冷ます腎陰が足りなくなる。
男の更年期みたいなもの?
胆経へのお灸はかなり効きました。脇腹痛がぐっと軽減した。そうすると胃痛がなくなり、ご飯が食べられる。
なので体調がどん底の割に消化器系へのダメージはほとんどなかった。
でも、めまいは軽減せず。むしろ時とともに悪化。
じゃあ胆経ではなく腎経を攻めるか、ということで、ツボにお灸と腎を強くする地黄とかを摂るようにしたんだけど、それも効かず。さらに悪化。
今回のめまいはメニエル的な回転性ではなく浮遊性ですね。
なので、症状自体はメニエルに比べるときつくはない。例の「体操」をやっているせいか、あっちは症状が治まっている。あれが出ると、どこかに掴まってないと地球から落っこっちゃいそうになりますからね。
浮遊性は縦Gです。高いところから落ちるときのあの感覚。
もともと数日に一度程度の頻度ではおきていたんだけど、今回の頻度と長さは尋常じゃない。
こうなると、なにか悪い病気なんじゃないかと、つい考えてしまう。でも、怖くて検査は受けられないんですね。
なので、ずっと怯えたまま通りすぎるのを待つことになる。せっかく春が来たのに気分は落ち込みます。
なんか身体の内側が世界に向かって開いてしまっているような気分。外界の変化にもろ反応してしまう。
風に吹かれただけでめまいがする。あれはなんなんだろう? 肌の神経に障る?
気圧の変化も駄目です。のぼりも下りも、どっちも。
あと、食事すると危ない。そのあとで必ずめまいがくる。読むと、急激に血圧が下がって、そのせいでめまいになるらしい。
どれも、けっきょくは恒常性なんですね。それがうまく保てていない。緩衝作用がないまま、ダイレクトに身体が反応してしまう。
外に出るのが怖くなり、必然的に歩かなくなる。そうすると、さらに自律神経が弱って、外界の変化に対応できなくなる。この負のスパイラル。
そうこうしているうちに、どこかで「首のこりがめまいの原因」というのを目にして、しかも「この場合、首の左側に痛みが出る」と書かれてあって、まさに自分の症状がそれだったので、それから奥さんに集中的に首のケアをお願いする。
これもセルフマッサージよりは、やっぱり誰かにやってもらうほうがいいらしいです。自分でもやりますが、そうするとこの行為は「能動的」になる。信頼している誰かに身をまかせているときは「受動的」ですから、身体が変化しやすいらしい。共鳴、みたいなのもあるし。例のオキシトシンとか。
それが一週間ぐらい前からです。
そいで、ようやく良くなりかけたところに爆弾低気圧が来てボロボロになり、ふたたび昨日今日で盛り返してきた、と、そういう感じです。