ぼくが脳の興奮を抑え、不定愁訴を軽減するために日常的にやっていることを書きます。
まずは、朝ですが。目覚めが何時にせよ、ベッドから起きるまでにいくつかのことを済ませておきます。
ひとつ目は呼吸法。これはもう一晩中と言ってもいいのだけれど、いつでもやってます。
吸気と呼気は1対2から1対3ぐらい。そのときどきで使い分けます。かなり本格的にやるときは、呼気が30秒を超えてくることもあります。
パルスセンサーを付けながらやると、いっきに脈拍が落ちるのが分かります。確かにこれは効くんですね。
腹式ベースですが、動物なんか見てると、そのときわずかに胸郭が横にも開いているのがわかるので、それを真似て、胸も少し開きます。自己流なんで「正しい」かどうかは不明。まずは獣を真似る。
自律訓練法みたいに、「手が温かい」とか「額がひんやりする」とかやってもいいです。あるいは瞑想法みたいにかず数えたり、特定の言葉を唱えるのもあり。そのときどきで使い分けてます。
多い日は、24時間の呼吸のうちの、数時間が呼吸法ってときもあります。
そのあと、腹部や胸部のセルフマッサージですね。これは数分。強くやらない。筋肉を解すのではなく肌への刺激。
それからふくらはぎのマッサージ。こっちはリンパマッサージなので、ちょっとだけ力入れて。
そのあとで、「ためしてガッテン」で見た「目眩」を軽減させるエクスサイズ。左右に首を曲げるってやつ。
これはカルシウム不足から起こる目眩の予防法なんだけど、ぼくもそうなのだろうか?
たしかに、このエクスサイズを毎日欠かさずやるようになってから、一度も目眩の大発作が来ていない。
あのビックリハウスに放り込まれたような強烈な目眩ですね。あれがもうどのくらい? ずいぶん遠離っている。 効いているのかも。
それから数カ所経穴への刺激をして、それでようやく身体を起こします。
で、すぐに枕元に置いた漢方精油の香りを深く何度か吸い込みます。鎮静させる効果のある精油なんだけど、ぼくはこれでちょうどいい。
たいていのひとは寝起きは「覚醒」させるアロマオイルとかがいいんだけど、ぼくは寝起きのチャンネルの切り替えがドラスティックに起こるもんだから、以前は寝起き一時間は交感神経の興奮の発作に苦しんでたんですね。
だから、もう起きた途端に「鎮静化」を促す。
これら一連の「儀式」をやることによって、朝の発作を遠ざけることが出来ます。
それからバナナ半分とかリンゴ1/4とか食べて水飲んで、歩きに行きます。 時刻は季節によって変わります。夏だともう五時とかでもOK。冬はそれをやると、冷気によって血圧が一気に上がって目眩を起こすんですね。最悪気を失う。なので、七時を過ぎるのを待つ。
朝の歩きは三、四十分です。朝靄や朝焼け、真横に照らす曙光なんかをじっくり味わいながら、小さな森のなかにある祠をお参り。鳥がとにかくにぎやか。聞こえてくるのは鳥の声ばかり。
前は走ってたんだけど、この一年は歩きに変えてます。
やっぱり走るのは「上げる」んですね。ぼくにこれはマズイ。歩くのも上げるんだけど、上がりすぎているときには、それをもとに引き下ろす力がある。これが歩くってことのいいとこ。恒常性みたいな。
それにやっぱり速度が違うと見えるものが違う。歩いているときは、数歩ごとに立ち止まってなにかを見つめたり、なにかに耳を傾けることが出来る。走っているときは、容易に立ち止まれないんですね。精神がそれを嫌がる。それひとつとっても、歩くってことと走るってことの違いがよく分かります。
走っているときは、「もっと前へ!」って気持ちがすごくつよくなって、なんかこう「気持ちいいー!!」って感じになる。
いまでも思い出すんだけど、17歳ぐらいのとき、陸上部の長距離班の三人で野外走に出たとき、五キロぐらい行ったところで、ものすごいハイの状態が来たんですね。ほかのふたりを見ると、そっちもそんな感じになっているのがよく分かる。いくら飛ばしても疲れない。走力にはかなり差があったんですが、ぼくがどんなに飛ばしても、ふたりが気持ちよさそうに付いてくる。あのときの数キロにわたる異様な昂揚は、いまでも忘れない。生涯にただ一度だけの体験でした。
ひとりでなく、三人だったからなのか。
とにかくすごい昂揚。強烈な全能感。生とか死とか、すべてを突き抜けて永遠につっ走れそうなそんな気分。
その後、それよりもはるかに走力が上がっても、あの感覚には及ばなかった。あれが一番。たぶん17歳という年齢が関係しているんでしょうね。
なので、走ることの素晴らしさはもう存分に味わったので、いまは歩く、と。
で、帰ってきたら、ヒールレイズとかスクワットとか、とにかく上実下虚を上虚下実に仕向けるための運動をする。四股踏んでもいいし、先生からは太極拳とか気功がいいとか言われるんだけど、まだいまのぼくにあれは無理。身体があの速度を受け入れてくれない。きー! ってなる。
それからチューブを使って肩まわりのエクスサイズ。五十肩対策。まだ痛いんですよ。ほんとに長い...
それからストレッチやって、ようやく朝食。
朝食は前にも書いたけど、「ある実験によると、毎日200mgのマグネシウムを6ヶ月以上与えて、マグネシウムを与えない子供達のグループと比較したところ、マグネシウムを与えた子供達の多動症に大きな改善がみられた」という記事にもとづき、マグネシウムをたっぷり摂ります。
また、ある研究によると大さじ二杯のフラックスシード(亜麻仁)オイルで多動症が改善するらしいので、納豆に、アオサとすったばかりの皮むきゴマとフラックスシードオイルと「浮き上がった心を降ろす作用のある」レンコン粉を入れて食べてます。
あとは海苔とか小魚とか白菜の浅漬けとかそんなの。原則、朝昼は同じような食事です。
米はぼく以外の家族は玄米なんだけど、ぼくの胃は受けつけないので、ふつうのご飯です。
夜は奥さんがつくった料理だけど、これももすごく薄い味付けと、砂糖不使用、穀類や野菜中心です。肉や卵も食べるけど、たぶん一般的日本人よりはそうとう少ないかも。必要(と感じる)分だけ食べてます。
なにを食べるっていうのはほとんどこだわりなく、むしろなにを食べないかに気を使う。奥さんもそれで苦労してます。
受けつけないものが多い。以前は気付かずに食べて発作起こしたり下痢してたりしたんだけど、だんだんとこれは駄目なんだ、って気付いて、それを除くようになった。
カフェイン系は駄目です。当たり前ですが、極陽の人間にこれを与えたらえらいことになる。
コーヒー紅茶、お茶、それに類するもの。アルコールも同様。
あと刺激物。唐辛子、ラー油等。100%咽せます。喉の時点で受けつけない。黒胡椒も駄目。粉末の胡椒はそこそこ行ける。
わさび、からしはぜんぜん平気。なぜだか。
あと調味料。塩分が高いと、あとで発作が来ます。血中の塩分濃度に過度に反応してしまうんだと思います。あと砂糖もですね。これは血糖値とアドレナリンが密接に関わっているから。一発で来ます。
それに糖反射の問題も。興奮が高いときに砂糖を摂ると、胃が完全に止まるのが分かります。これが副交感神経優位のときには起こりにくい感じがします。だから太るひとはきっと副交感神経優位なんでしょうね。
あと化学調味料も。いぜん、回転寿司にいって十カンぐらい食べたら、そのあとすごい発作が来て、「なんで!」って思ったら、最近の回転寿司はかなり化学調味料をつかってるんですね。これにはまいりました。
あとは動物性脂肪。これは一発で下痢します。もう身体がはなから受けつけない。
子供のときから嫌いで、それは母親ゆずりだったんだけど、DNAに染み付いている。
だからそれが原因で肉全般も苦手になってしまう。脂肪は消化におそろしく時間が掛かるんですね。そのぶん酵素やエネルギーをたくさんつかう。脳がそれを嫌うんでしょうね。そっちにまわすエネルギーはないよ、と。
で、門前払い。
不思議とそれが食の嗜好にも連動している。
あと加工品だと、香料が駄目ですね。これも発作の原因になる。においが嫌だっていうのもあるんだけど、ケミカルな作用が神経になにか悪さをするみたいです。できるだけ遠ざけるようにしています。
あと乳製品ね。例の乳糖不耐症なんでしょうか。お腹ごろごろってやつ。
小麦も止めてたんだけど、どうにも体重減が止まらないのでしばらく前から解禁しました。
これ以外は好きなように食べてます。ひとからは不思議に見えるかもしれないけど、毎度食事は「すごくうまくて気を失いそう!」ってくらい充実してます。脳が悦ぶ。まあ、なのですぐ満腹になってしまうんですが。
ああ、あと食べ方。
これはもう噛む。ひたすら噛む。若い頃は流し込んでました。そしちゃあ下痢してた。四十歳ぐらいまでは年に100回ぐらい下痢してたのでは。いまは年に数回です。
口に入れたら、箸も茶碗も置いて、座椅子に背中つけて、しばらくは噛むことに没頭。
水はいっさい飲みません。唾液に頼るしかない。だから噛む。
前は一回の食事でコップ三杯は水を飲んでました。これじゃあ流し込みですよね。
あと、ふと試したら良かったのが、夜中に胃酸が出て痛くて目が覚めたとき、舌を食べ物に見立てて、歯でくちゃくちゃ噛んでみたんですね。痛くない程度に。そうすると大量に唾液が出るので、それを飲み下したら胃酸が中和されて痛みが遠のいた。唾液にはそんな効用も。
朝食までで、こんなに長くなってしまいました。いろいろやってるなあ... 続きはまたあとで。