「ぼくらは夜にしか会わなかった」今日発売日
いちおう、公式の発売予定日は今日になってます。ただ、もう二日前ぐらいから書店にちらほら置かれているという報告も受けています。
十四ヶ月ぶりの新刊ですから、ぼくにとっても大きな出来事です。なので、編集のひととも相談しながら、今回は公式サイトづくりに、かなりかかわってきました。
今回のサイトづくりにあたって一番強くお願いしたのは、短編一篇の全文公開をしたいということでした。
祥伝社さんが、それを快く承諾して下さって 「白い家」全28ページを公開することができました。
様々な状況で本を買うことができない方がいらっしゃるでしょうし、すべての書店さんにこの本が置かれるわけでもありません。なので、ここにくれば六篇のうちの一篇でも、とにかく読むことができる。そういうふうにしたかったんですね。
また、プロの女性の方に朗読をお願いして「花の呟き」の十八章のうちの三章を公開しています。本を買わなくても、ここにくれば、ぼくが描いた世界をかなり感じ取ることができるようになっているはずです。
せっかく書いたのですから、まずは多くのひとに読んでもらいたい。それと、これだけのものを読めば、この本との相性が良いかどうか、その判断もつきやすいはずです。購入するときの判断材料として、ここを利用していただければと思います。
さらに欲張ったのが映像と音楽です。もともとぼくがこの「モノローグ」で公開していた映像や音楽を素材として、各短編の「イメージビデオ」をつくっていただきました。随時公開されるはずです(朗読のBGMはここでは公開していなかったものです。ケルト的な旋律です)。
言葉を尽くすよりも、数秒の映像、ほんの小さな旋律が、「思い」を強烈に表すことができるときもあります。
それをここで試したかった。
本とこのサイト、ふたつが補完し合って、ひとつの世界を形づくる。新しい試みですが、ぼくみたいな人間にはすごく合っている表現方法のような気もしています。
ちなみに書店さんに置かれているポップにぼくが書いた赤道儀室のイラストが載っているらしいです。まだ直接見たわけではないので確かではないのですが。
ということで、今回は、かなり力を入れて発刊に立ち会ってます。