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新作万華鏡。ぼくは「神曲」って勝手に名前付けています。なんか、おどろおどろしい雲に光が差している挿絵を見た記憶があって、それに似てるから。イメージとしてはガス惑星。どんどん発達する積乱雲と、それがまた地上に沈んでいく循環。真っ赤な太陽に照らされて、ところどころに黒い雲もあって、至る所で稲妻が光る。一般の万華鏡のような分かりやすい対称性はありません。実際にはもちろん完全な対象図になってるんだけど、有機的な「雲」に意識をもってかれて、それが分かりづらくなっている。
原則、暗闇で見ます。明るい場所だと魅力半減。

 まだ試作なので、外装や配線もテキトーですが、ミラーと機械部分はこれで完成。雲のゆっくりとした動きを出したかったので、モーターから10枚近くギアを噛ませて減速させてます(およそ八分で一回転するようになってます)。ミラーは台形三枚。底辺9センチ、上辺5センチ、高さ10センチです。これだと両目でぎりぎりのぞき込める大きさ。尖端をトレーシングペーパーで覆ってあります。
光を反射させるドラム部分はビーズが入っていた円筒状(直径4.5センチ、高さ7センチ)のケースにアルミ蒸着させた包装紙を貼り付けてつくりました。包装紙は、可能な限りぐちゃぐちゃにして、細かい皺をいっぱい付けてあります。アルミホイールでも出来るけど、強度がないので、それが欠点。

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LEDは赤色。いろいろ試したけど、「おどろおどろしい」感じはやっぱり赤が一番。三色リレータイプも試したけど、いまひとつでした。見えづらいけど、ドラム部分に透明なアクリル製の「爪」を当てていて、それで「皺」のパターンを変化させるようにしてあります。でも、あまり効果は感じられないので必要ないかも。


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これは「稲妻発生装置」。なんのことはないLEDライトの尖端を加工しただけのもの。できるだけ光を絞りたいので、小さな穴を開けた紙を取り付けてあります。こうすると稲妻がきりりと締まるんですね。高光度白色LEDを買ってきて、そのうち装置に取り付ける予定です。でもできるだけランダムな動きにしたいので、実はこのやり方が一番なのかな、とも思ってます。こう、手に持ってアルミ部分照らしながら細かく震わせるんですよね。そうすると、ほんとうに稲妻が走っているように見える。


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試しにデジカメで撮ってみたけど、ぜんぜん駄目でした。これはまったく違いますから。もっと繊細で、じっと見ていると、万華鏡の底に、広大な空が広がっていて、目を懲らしたその先には、様々な形状の「雲」を見ることができるんですから。そのうちいいカメラで撮ることができたらまたアップします。


書店で売っている学研の「オーロラリウム」を買うと、イメージが分かるかもしれません。原則的な仕組みはあれと同じですから。でも、ぼく自身驚きましたが、これが上記のようにつくると、すごい映像になるんです。なんか別次元の。おそらくは、ドラム部分とミラー部分、そして発光部分の位置関係が絶妙なんでしょうね。光と影の配分がすごく良くて、独特な映像を見ることができます。これはもう現場合わせ的にやるしかないでしょうね。ちょっとずれただけで、急にチープな印象に変わってしまうので。最近のミラーはいいのが多いですね。アクリルとか厚紙とかなのに、ちゃんと表面反射になっている。
 これをキットにして販売したいぐらいです。原価分だけでいいから。多くの人にこの感動を! みたいな気分です(あるいは、ぼくだけが異常に興奮しているだけなのかもしれませんが)。


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これは今執筆中の「桜咲く、桜舞う」に登場する「風を食む四つ足獣」。オランダ人の科学者兼芸術家、テオ・ヤンセンてひとがつくった「風で動く動物」を手本にしてつくりました。
テオ・ヤンセンの「動物」は、ペットボトルの中に圧縮空気を溜めて、その圧力で脚を動かしています。ぼくにはそんな複雑なことはできませんから、代わりに風車を使うことにしました。
 これが四匹目ですが、ようやく自立して歩けるようになりました。素材や風車の大きさ、ギヤ比など、いろいろ試行錯誤を繰り返しました。これもまだ完成に遠く及びません。現実的に考えれば(草原に置いて、ときおり吹き来る風に風車を回し、ゆっくりと歩く――という図)、やはり風車はプロペラ式にしたいです。高低差付けて、並列四枚のプロペラを据えれば、かなりのトルクになるし、絵的にもスチームパンクガジェット風でよろしい(ちょっと違うか)。しかも向かい風の時だけ前進するって、なんかおもしろいし。まだまだ手を付けるところはいっぱいあります。

素材は、胴部分はバルサ、脚はインクジェット用のプリンタ用紙です。Lサイズでよく売ってる光沢紙。あれが重さ、固さ、加工のしやすさ、しなり等が一番よいので。風車のパドル部分もそうです。軸は真鍮と竹ひご。

 風車の回転をウォームギヤで横軸の回転に変えています。動力はこれ一本でまかないます。胴体の両側に突き出た横軸の先にボール紙のクランクを取り付け(こちら側と向こう側で180度回転をずらして取り付けます)、
その動きだけで脚を動かしてます。気持ち悪いぐらい艶めかしい歩き方をします。
 材料さえ揃えば一時間でつくれます。なんか騙されたような気になりますが、きちんとつくれたら、こんな簡単な仕組みで、ちゃんと歩きます。こつは関節部分の稼働の柔らかさですね。
 
 小説ではこれが実際の獣ぐらいの大きさで、ガラス製ということになってます。見てみたい気もします。

 


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まだ製作途中なので、脚の加工工程もまちまちですが、サイズの資料にして下さい。脚の膝、四角い部分が一辺2センチ。クランクから伸びている二本が両方とも3センチ、上の三角形が2センチと2.8センチ。下の三角形は動きには関係ないので任意です。四本ともサイズは一緒です。このサイズでつくっても、最後は微調整にかかってます。「ちゃんと」歩くようにするのは、結構手間がかかります。

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ミミカキグサの花が満開。おおよそ5ミリの大きさです。これが可愛くて仕方ない。

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一鉢千円で買ってきたクワズイモがすごい成長を見せてます。購入時3枚しかなかった葉が、一冬で13枚に。ボリューム感は10倍ぐらいになりました。
花も咲き、うまくいけば実も採れるかもしれません。そしたらそれをまた蒔いて、家中クワズイモだらけにします。いま、三鉢あるんですけど、いくらあってもいいです。クワズイモ大好き。見て触れて、思い切り愛でてます。

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帯に自分の名前が入る仕事が同時に三つ。こういった仕事は多いのですが、三つ重なるのは珍しい。
「家づくり物語」は、ぼくの母の親友の息子さんの本。ぼくも、子供の頃一緒に遊んでいました。建築プロデューサーさんなんですね。ふたりで粘土細工で遊んでいたあの頃から、ときはずいぶんと流れたものです。
「FISH IN THE SKY」は、ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞をとった岡本蒼さんの作品。この方も建築学科卒。編集長特別賞らしい、「あるひと」たちに強くうったえかけてくる小説。なぜ、ぼくのもとに送られてきたのか、読んですぐに分かりました。
「デルタ・グッドレム」は、オーストラリア史上最大の歌姫。すっごい声量。日本人には出せないなあ。胸郭を共鳴させて、しっかりと発達した喉から発する声。絶対そうだと思って訊ねたら、やっぱりかなりの長身だそうです。ポジティブな歌詞を力強く歌い上げてる。ブックレットに載せる掌編を書いたんだけど、舞台がどこかは、すぐ分かります。
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昔描いたカットが何百って出てきて、これもそのひとつ。二十代の前半ぐらいまでは、絵ばっかり描いてたんですね。だから、なんかやっり「絵」は思い入れがあります。ぼくの小説も、アニメーションにしたいな、っていつも思います。三年ぐらい、他の仕事しないでいられたら、短編一本ぐらいはつくれそうなんですけどね。


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水槽、一応立ち上げたのですが、いまのところレイアウトは考えてないです。
実験水槽みたいなもの。あらゆる「苔」を自分で焼いた「石」に巻き付け、成長の具合を
観察してます。

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