天蓋
ずっと以前から、藍が眠りを誘う色だって聞いていて、それで天蓋をつくったら、よく眠れるだろうか? って考えていました。で、今回、思い切って、何ヶ所かの藍染め工房をたずね、こういうものが欲しいんだけど、と相談してみました。けれど、どこも前例がない話なので、いまひとつ形が見えてこない様子。やってみないと、値段も分からない、と言われ、ならば、と自分で綿の生地と染料を買ってきて、染めてみました。いまはクラフト系のお店で、藍の染料も売ってるんですね。
300cm×90cmを三枚、200cm×90cmを二枚染め、それらを、やはり藍で染めた紐で吊しました。布はすべて、短辺の一方に、紐を通すための輪っかを三箇所に縫いつけました。ようは、やたらと長い暖簾を五枚作ったような感じ。紐は壁にねじ込んだフックに結びつけました。
結果は大満足。まあ、眠りはどうなんでしょう? 少しは良くなったような...
意外だったのは、温かいんですね。自分の体温が部屋に拡散しないので、ぬくい。昼寝にはすごく有効です。
閉じきってしまえば、かなり暗くできます。
あと、画像でも分かるけど、布を通して見る、部屋の灯りがきれい。まあ、これが狙いだったわけですが。
とてもシンプルなので、簡単に作れます。アジアンな感じにも出来るし、実用性もあります。お勧めです。
(ベッドは頭と左辺が、壁に接してます。だから、そこには布は必要ない。右辺に三枚、足側に二枚、使ってます。ドレープをつくるために、ベッドの長辺、短辺よりも長くなるようにつくってます。これが大事です。実寸通りにしてしまうと、つんつるてんになってしまいます。大雑把に言って、ベッドの長辺200に対して、90×3ですから、70の余りがあります。また天井部分も、いくらか弛むようにしないと、見栄えしないので、長さも余裕を持ってつくってます。全部で一万円しなかったと思います)
紙粘土でつくった転がりおもちゃ。石膏の手触りと紙の粘り。幼稚園の頃から、何百とつくり続けてきました。
これ作ってるときが一番楽しいかも、と思ってしまいました。四歳から進歩していない。
フライパン状の部分で、鉄球がルーレットのようにぐるぐるまわります。ここがおもしろい。
音がカラコロ鳴って、それもすこぶる気持ちいい。
上の藍染めもそうですが、この転がりおもちゃも、執筆中の「桜咲く、桜舞う」の世界観にそくした創作物です。
どうしてもつくらないと気が済まないんですよね。描いてしまうと。
これは前回書いていた、オブジェクトのストッカーです。ホールソーで穴開けて、柿渋で着色しました。
万華鏡に差し込まなくても、これだけでもきらきら光ってきれいです。モーターで、この五本の試験管が
ぐるぐる回るようにしたらきれいだろうな、なんていま思っています。