走っていて、たまたま見つけた花。
ぼくはずっとそれを「ぺんぺん草」だと思い込んでいました。で、彼女に「ねえ、ぺんぺん草の花って白いよね?」って訊ねると、え? って顔されて「ぺんぺん草って「なずな」でしょ? たしかに白いけど、どこにでもあるよ」って言われました。
「持って振るとぺんぺんって音がするから『ぺんぺん草』でしょ」」(草の実が三味線のバチに似ているのでこの名前だという説も書いてありました。この説が正しいみたいです)
それならぼくも子供の頃遊びました。あれが「なずな」で「ぺんぺん草」
じゃあ、ぼくが見た花は?
そこで今度は「ああ、そいえば、あれのこと『ベンジョグサ』とも呼んでいたな」
「それって、ドクダミのこと?」
そこでネットで調べてみたら、どうもドクダミを「ベンジョグサ」と呼ぶことが多いような。
だとしたら、あれはなんだ?
うちには植物図鑑が何冊かあるのですが、それをめくってみても載ってません。(あとで見たら、花のアップだけが載っていて気付かなかったんですね)
それで、出掛けるついでに彼女を車に乗せ、それが生えているところまで連れて行って、現物を見てもらいました。
「これこれ。これをぼくは子供の頃からずっと『ぺんぺん草』『ベンジョグサ』って呼んでたんだ」
「これ、ユキノシタじゃない」
ええっ? って感じです。こんな地味な草が「ユキノシタ」なんて綺麗な名前なんて。
「だって、これ子供の頃アパートの裏の、トイレのくみ取り口のそばに生えてたんだよ。だから『ベンジョグサ』って」
「でも、これユキノシタよ。漢方にも使われるんじゃなかったかしら」
これでひとつ賢くなりました。なんか、こんな思い違いをまだまだたくさんしていそうで、ちょっと恐いくらいです。漢字の読みを、ずっと間違えていることってあるじゃないですか。いくら変換しようとしても出てこないから ?って思うと、だいたい読みが違っているんですよね。そんなこともちょくちょくです。